ステンレスは「SUS」という材質記号で表されます。
SUSの後につく番号や記号によって鋼種を区別し、用途によって使い分けているのです。
ニッケルやクロームの割合やモリブデン含有の有無によって特徴や比重は異なってきます。
一般的なステンレスの比重は7.7~8.0ですが、その中でも「SUS304」が比重7.93になり、これは鉄の重さとほぼ同じになります。
ほとんどのステンレスには「磁性がない」という特徴がありますが、素材の組成によってはマグネットに付く物も存在します。 この「マグネットに付かない」という性質もステンレスの加工を難しくしている要因でもあります。
多くの加工機械では、マグネットで素材を固定してから研磨や研削を施すので、マグネットに付かないステンレスは加工しづらいのです。